エバタ・シリーズは、第一義的には教会学校教師のために作られたものですが、第1巻は、特に教会役員などリーダーの方々が一読されて、教会全体で子どもたちとどう向き合うかを考えるきっかけとしていただけたら幸いです。第2巻は、すべての信徒が自分のディポーションを豊かにするために学ぶと有益です。第3巻、4巻は、教師だけでなく、子どもを育てる親たちが学ばれると大きな助けになるでしょう。
 
 

エパタ・シリーズ発行に際して

 子どもたちの教会(学校)離れは、教団を越え、地域を越え、共通の現象となって久しいことは周知の事実です。現場の牧師やCS教師の懸命の努力にもかかわらず、これという特効薬もないまま、ズルズルと流されているのが現状です。教会学校部としては、先細りのCSに新しい展開を見たいとの期待を込めて、1996年に新・教会学校カリキュラムを発行しました。
  米国ナザレン出版「ワードアクション」を土台とした新しいタイプのカリキュラムです。聖書のみことばが子どもの生活に密着したものになるようにと、子どもの生活から出発し、そこにみことばの真理を当てはめ、子どもの実際生活に適用するという構成は、非常に優れたものでした。しかし、アンケートの結果、このカリキュラムが十分に活用されていないことが判明しました。その一番大きな声は、レッスンの展開も教材もアメリカ的で、日本の現実にはなじまないというものでした。読んだらそのまま使えるようなカリキュラムでないので使いにくい、という声が次に大きなものでした。さらに、現状では人数の関係で合同クラスにせぎるを得ないので、細かく年齢別に分けたカリキュラムは使えない、という声もありました。クリスチャン・ホームの子どものクラスには使えても、全くはじめてきた子どもには難しくてついて行けない、という指摘もありました。こうした現場のナマの声を聞くことができたのは感謝ですが、では、どうしたら良いのでしょうか。多様なニーズに答える完全で行き届いたカリキュラムを何種顆も作ることは、現状ではとても不可能でしょう。そこで教会学校部としては、CS教師一人一人の資質の向上を図る教師用のテキストを作ることにしました。もしも、あなたが作ったことのない料理に挑戦しようとするなら、レシピがあって、材料がそろっていれば、書いてある通りに料理をして、きっとおいしいものを作ることができるでしょう。けれども、だんだん料理に慣れていくなら、必ずしもすべての材料が揃っていなくても、それに代わる材料を用いてレシピに勝るとも劣らないおいしい料理を作ることができるでしょう。カリキュラムはレシピ、CS教師は料理人のようなものです。最初はレシピの通りにするしかありません。けれどもレシピの通りに行かない場合でも対応できる料理のセンスを身につけることがどうしても必要です。料理のセンスは、多くの経験を経て身に付くものですが、良い知恵やヒントが得られれば、上達も早くなるでしょう。
  エバタ・シリーズは、CS教師としての料理のセンスを高めるためのヒントや知恵を満載しています。目の前にいる子どもたちに、おいしい霊の糧を提供できる教師となるために、ぜひエバタ・シリーズをご活用ください。携帯しやすいハンディ・サイズですので、身近に置いていろいろな場面でお読みいただければ幸いです。
 そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ」すなわち、「開け」と言われた。(マルコ7:34)
 この日、主イエスは、病人の耳を開き、舌を開かれました。私たちCS教師も、主イエスさまに「エバタ」と命じて開いていただく必要があるのではないでしょうか?

 (エパタ本文より抜粋)
聖書 新改訳©1970,1978,2003新日本聖書刊行会